SEASON

季節要因に強い資金繰りの作り方

繁忙期と閑散期の差が大きい業種では、売上の波にあわせて資金の出入りも大きく変動します。 年間を通したパターンを見える化し、「繁忙期に貯めて、閑散期を乗り切る」仕組みを作ることが、 季節要因に強い資金繰りの第一歩です。

ポイントは、「年間カレンダーでパターンをつかむ」ことと、 「波にあわせてお金の出入りをならす」ことです。

下の図では、繁忙期・閑散期とキャッシュフローのイメージを簡単に示しています。

年間の売上・資金繰りイメージ
繁忙期 売上↑・支出↑
通常期 平常運転
閑散期 売上↓でも固定費はそのまま
通常期 次の繁忙期へ準備
繁忙期 閑散期 キャッシュバッファ

繁忙期に利益と現金を多めに確保し、閑散期の固定費や投資に回すイメージで年間の資金繰りを設計します。

STEP 1

年間カレンダーで季節パターンを見える化する

  • 過去2〜3年分の売上・粗利・出荷実績を月別に並べ、繁忙期・閑散期を明確にする。
  • イベント・大型案件・キャンペーンなど、売上の山・谷の要因もメモしておく。
  • 売上だけでなく、仕入・外注費・人件費・家賃など主要コストの動きも合わせて確認する。
STEP 2

繁忙期の利益から「閑散期用プール」を確保する

  • 繁忙期の粗利の一部を、閑散期の固定費・投資に充てるための専用口座に積み立てる。
  • 売上が好調な時ほど、翌シーズンのためのキャッシュバッファを厚くしておく。
  • 「繁忙期の臨時支出(設備・広告など)は、プール額を確保してから行う」ルールを作る。
STEP 3

波に合わせて入金と支払いのタイミングを調整する

  • 繁忙期の売掛金は、必要に応じてファクタリング等で早期に現金化し、資金の山を前倒しする。
  • 仕入先・外注先と支払サイト(締め日・支払日)の見直しを交渉し、波をならす。
  • カード払い・リース・短期融資なども含め、キャッシュアウトの時期を分散させる。
STEP 4

閑散期は固定費の見直しと次の繁忙期への仕込み期間にする

  • 閑散期に、不要な固定費やサブスクの見直し・削減を行う。
  • 次の繁忙期のための顧客開拓・予約獲得・マーケティング施策の仕込み期間と位置づける。
  • 「売上が少ない時期ほど、仕組みづくりと効率化に時間を投資する」方針を徹底する。

※ファクタリングや融資の活用は、返済計画と年間の資金繰り表を前提に、無理のない範囲で検討することが重要です。
具体的な資金計画については、税理士・金融機関・専門家などへの相談もあわせてご検討ください。

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