ファクタリングは、売掛債権(請求書)を期日前に買い取ってもらい、早期に資金化する方法です。
一方で、近年は「ファクタリングを装った違法な貸付け(偽装ファクタリング)」や、極端に高額な手数料で資金繰りを悪化させるトラブルも指摘されています。

契約してから後悔しないために、事前に“見抜く基準”を持つことが最重要です。
この記事では、初めてでも迷いにくいように「比較チェックリスト10」を用意しました。

優良ファクタリング会社の見分け方

見積もりを取ったら、各社をこの10項目で採点して、総合点が高い会社を優先してください。

まず確認:2社間・3社間で手数料もリスクも違う

2社間ファクタリング

利用者とファクタリング会社の2者で完結。
売掛先に知られにくい反面、手数料は高くなりやすい。

3社間ファクタリング

売掛先の承諾を得て行う。
手数料は下がりやすい一方、売掛先に通知・同意が必要。

相場の目安として、2社間は10%~20%程度、3社間は1%~9%程度とされることが多いです(ただし売掛先の信用力・入金日までの期間・債権額などで変動)。

比較チェックリスト10(ここが揃うほど“優良”に近い)

チェック項目 見極めポイント
1.手数料の「内訳」と「総額」が明確 手数料だけでなく、事務手数料・登記費用・振込手数料など、最終的な受取額まで提示できるか。
2.相場から極端に外れていない 高すぎるのはもちろん、安すぎる提示も要注意(後から追加費用・条件変更の可能性)。
3.「償還請求権なし(ノンリコース)」が明記 売掛先が倒産した場合に、あなたへ返済請求が来る条件だと“実質融資”に近づきます。契約書で必ず確認。
4.契約を急かさない(即決を迫らない) 「今日だけ安い」「今決めれば通す」など、判断を急がせる会社は危険サイン。
5.審査・必要書類が現実的 “誰でも即OK”を強調しすぎる会社は、後から強い条件を乗せるケースも。売掛先の信用を見ているか確認。
6.入金スピードの条件が具体的 「最短◯時間」だけでなく、何時までの提出で当日になるか、追加資料が出た場合の扱いなどを明文化できるか。
7.契約形態(2社間/3社間)と通知の扱いを丁寧に説明 売掛先への通知の有無、債権譲渡登記の要否、情報開示範囲など、運用面まで説明できる会社が安心。
8.会社情報・所在・代表・連絡先が検証できる 所在地が曖昧、固定電話がない、特商法表記が弱い、担当の名乗りが不明確...は避ける。
9.契約書・重要事項の説明が“書面で”揃う 口頭説明のみ、PDFを出さない、質問に答えない会社は危険。トラブル時に不利になりやすい。
10.相談窓口・苦情対応の姿勢がある 業界団体への加盟有無、苦情窓口、説明責任の体制など。困った時の逃げ道があるか。

採点のコツ:10項目のうち「7個以上」で候補、9~10個で優先

  • まずは同じ条件(債権額・入金日・2社間/3社間)で2~3社から見積もりを取る
  • チェックリストを埋める(曖昧なら「未チェック」扱い)
  • 最後は総受取額契約条件(ノンリコース等)で決める

危険サイン(1つでも出たら要注意)

  • 契約書の提示を渋る/質問すると怒る・急かす
  • 手数料以外の費用が後出し
  • 「返済」「利息」といった融資用語が頻出し、内容も実質“借金”っぽい
  • 倒産時に買戻しや保証を求める(償還請求権が実質ある)
  • 高額な違約金・遅延損害金が重い設計

迷ったら:公的機関・相談窓口に早めに相談する

少しでも不審に感じたら、契約前でも相談してください。
高額手数料や違法な貸付けの疑いがある場合は、早期相談が被害防止になります。

まとめ

優良ファクタリング会社を選ぶカギは、スピードや甘い宣伝ではなく「条件の透明性」と「契約の健全性」です。
この記事のチェックリスト10で比較すると、危険な会社をかなりの確度でふるい落とせます。

焦って即決せず、書面で条件を揃えてから、最も納得できる会社を選びましょう。