ファクタリングを検討する際、「とにかく審査が甘い会社を教えてほしい」という相談は少なくありません。
しかし、結論から言うと“明らかに審査が甘いファクタリング会社”は存在しません。
なぜならファクタリングは「売掛金の回収リスク」を見極める金融サービスであり、審査が雑だと会社側が損失を抱えるためです。

ではなぜ“審査が甘そうに見える会社”が存在するのか?
そして実際、審査が通りやすいケースはどのような条件なのか?
本記事では、利用者が誤解しやすいポイントと、悪質業者を避けるためのチェック項目をわかりやすく解説します。
1.そもそもファクタリングは何を審査しているのか?
ファクタリングの審査対象は あなたの会社の財務状況ではなく、売掛先(取引先)の支払い能力です。
銀行融資やビジネスローンとはまったく異なる点です。
審査の主なポイント
- 売掛先の信用力(倒産リスク・支払い実績)
- 売掛金の内容(相手先、金額、請求書の整合性)
- 過去の取引履歴・支払い遅延の有無
- 架空債権・二重譲渡などのリスクの有無
そのため、利用者側の「赤字・税金滞納・債務超過」などは、実は大きな問題ではありません。
2.インターネットで見かける「審査が甘い」広告の正体
ネット上では「審査が甘い」「誰でも利用できる」などの広告を見かけますが、多くは 過剰なキャッチコピーか、あるいは悪質業者の可能性 もあります。
審査が甘い会社のフリをする“危ない兆候”
- 手数料の明示がない(問い合わせるまで不明)
- 最低限の書類も不要と言う(架空請求を見抜く気がない)
- 契約前に銀行口座・暗証番号を聞こうとする
- 電話番号や会社住所を検索しても実態がない
- 手数料が「10~30%」と極端に高い(ほぼ違法レベル)
審査が甘い=リスク管理が雑=トラブルの温床
これは実際の市場でよくある傾向です。
3.「比較的」審査に通りやすいケース(実際の現場感)
誤解のない言い方をすれば“状況によっては審査に通りやすいケース”は存在します。
審査に通りやすいケース
- 売掛先が大手企業(上場企業・上場グループ)
- 売掛先が官公庁・自治体・大手病院など
- 過去に支払い遅延がなく、取引実績が長い
- 請求書と納品書などの書類が揃っている
- 一度利用しており、問題なく返済が行われている
審査が厳しくなるケース
- 売掛先の信用情報に問題がある
- 売掛先が小規模・新設で実績が少ない
- 過去に売掛金の支払い遅延がある
- 書類の不備が多い、取引実態が曖昧
つまり“審査が甘い会社を探す”より売掛先の信頼度を整える方が審査が通りやすくなるのです。
4.審査の甘さだけで選ぶと危険|実際にあったトラブル例
ファクタリングのトラブルは年々増加傾向にあります。
特に「審査がゆるい会社だから安心だと思った」と相談に来るケースが多いです。
よくあるトラブル例
- 契約当日に突然「手数料30%に変更」と言われた
- 次回利用の前提で「月額◯万円の顧問料」を請求された
- 二重譲渡の濡れ衣を着せられ、高額の違約金を請求
- 売掛先へ突然連絡されてしまい、取引に支障が出た
こうした業者の多くは「審査が甘い」と宣伝しているため注意が必要です。
5.では安心して利用できる会社を選ぶには?
審査の甘さではなく“透明性の高さ”を重視するのが最も安全です。
会社選びのチェックリスト
- 公式サイトに「手数料の幅・入金スピード」が明記されている
- 会社住所・固定電話番号が明確で、実在性が確認できる
- 契約書を事前に提示してくれる
- 手数料が安定しており、相場(1~10%)から大きく外れない
- 二社間・三社間の違いを丁寧に説明してくれる
- 売掛先へ勝手に連絡しないと明記している
6.まとめ|「審査が甘い会社」ではなく「安全に利用できる会社」を選ぶべき
- 審査が極端に甘いファクタリング会社は存在しない
- 売掛先の信用度が高いほど審査は通りやすい
- 審査が甘いという宣伝には悪質業者が混じりやすい
重要なのは“審査が甘い会社”ではなく“安全性と透明性”
ファクタリングは資金繰りの強い味方ですが、選び方を誤ると手数料の高額請求・取引先への連絡・違法取引などのリスクがあります。
焦りがある状況ほど、信頼できる会社を慎重に選ぶことが大切です。
