ファクタリングを利用すると税金は増える?減る?
結論から言うとファクタリングは“売掛金を早く現金化するだけ”の取引なので、税金が増えたり減ったりするわけではありません。

しかし、経理処理の方法・費用計上・消費税の取り扱いについては正しく理解しておかないと、決算や確定申告で思わぬトラブルになりかねません。
この記事では、ファクタリング利用時に知っておくべき税務のポイントを初心者にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- ファクタリングは課税対象?税金はどうなる?
- 手数料は経費計上できる?
- 消費税はかかる?
- 2社間・3社間で違いはある?
- 融資との違いと税務処理の注意点
1.ファクタリングで税金は変わる?結論:変わらない
ファクタリングは「売掛金の譲渡取引」であり、税金(所得税・法人税)に直接的な影響はありません。
税金が変わらない理由
売掛金は本来、入金があれば売上として年内に計上されます。
ファクタリングで入金が早まっても
- 売上時期は変わらない
- 売掛金が現金に姿を変えただけ
という扱いになるため、税額そのものは増減しません。
2.ファクタリング手数料は経費になる
ファクタリング費用(手数料)は 「売掛金売却損」または「支払手数料」 として、経費に計上できます。
仕訳の一例(2社間ファクタリング)
| 現金 | 95万円 |
|---|---|
| 売掛金 | 100万円 |
| 売掛金売却損 | 5万円 |
この売掛金売却損5万円が、経費として利益を圧縮し、節税効果 を生みます。
3.ファクタリングの手数料に消費税はかかる?
結論:消費税はかからない(非課税)
ファクタリングは「金融取引」に分類されるため、手数料は非課税取引 となり、消費税は発生しません。
4.2社間・3社間ファクタリングで税務の違いはある?
税務上は2社間も3社間も同じ扱いです。
- 売上計上のタイミング→通常の売上と同じ
- 手数料→経費計上
- 消費税→非課税
経理処理の流れが若干変わるだけで、税務に違いはありません。
5.ファクタリングと融資では税務が大きく異なる
ファクタリングと融資は、税務処理も大きく違います。
ファクタリング
- 売掛金の売却
- 手数料=経費
- 消費税なし
銀行融資
- 借入金
- 返済は「経費にならない」
- 利息だけ経費
- 消費税なし
特に融資は返済しても損金にならないため、資金調達としての経費効果はファクタリングのほうが高いといえます。
6.決算前にファクタリングを使うと税金は?
決算前にファクタリングを使う企業は多いですが、以下を理解しておくことが重要です。
売上のタイミングは変わらない
決算前に現金化しても、売上計上日は請求書ベースで処理されるため、利益は変わりません。
ただし手数料分は経費になる
手数料が大きい場合、一定の節税効果 が出ることがあります。
7.ファクタリング利用時に税理士が指摘する注意点
税理士がよく指摘するポイントは以下の通り。
手数料の仕訳が間違っている
「支払手数料」ではなく「売掛金売却損」のほうが正しい場合もあります。
入金日=売上日と勘違いするミス
ファクタリングは売上日を動かさないことが原則。
消費税の区分ミス
非課税なのに「課税仕入れ」にしてしまうケースが多い。
まとめ|ファクタリングは税金が変わらないが、手数料の経費化に注意
ファクタリングは、税額そのものは変わらない。
- 売掛金の早期現金化
- 手数料は経費化できる
- 消費税は非課税
という特徴があります。
正しく理解すれば税務リスクはゼロにできます。
とくに手数料の仕訳方法や消費税区分は間違えやすいため、初めて利用する場合は税理士にチェックしてもらうと安心です。
