ファクタリングは、売掛金を早期に資金化できる便利なサービスですが、一部には 法外な手数料を請求する悪質業者も存在します。
初めて利用する事業者が、こうした会社に引っかかってしまうと高額な手数料で資金繰りがさらに悪化、不当な契約でトラブルに発展、実質的に“違法貸付”と同じ構造に巻き込まれるといった深刻なリスクがあります。

本記事では、悪質なファクタリング会社の特徴と安全に利用するための見分け方を分かりやすく解説します。
1.悪質なファクタリング会社の特徴
①実質的に「貸金」なのにファクタリングと偽る
悪質業者の代表的な手口がこれです。売掛金を買い取るのではなく「融資」に近い条件返済義務が利用者側に残る借入に該当する契約なのに利息制限法を無視。
契約書の中に「売掛金が回収不能になった場合、利用者が全額支払う」などの“償還請求権あり”条項が隠れている場合があります。
これは事実上の違法貸付です。
②手数料が異常に高い(30~50%など)
二者間ファクタリングの手数料は高めですが、それでも相場は 5~25%程度です。
悪質業者は「30%以上の手数料」「追加手数料の上乗せ」「入金後のトラブルでさらに請求」など、法外な費用を請求してきます。
③契約書を出さない・急かす・説明が不十分
「いますぐ契約しないと資金化できませんよ」「書類は後で送ります」など契約内容を曖昧にしたまま進める業者は危険です。
正常な会社は必ず「契約書」「手数料」「支払い方法」「売掛先の情報」を丁寧に説明します。
④売掛先に無断で連絡する
二者間ファクタリングは 売掛先に通知しないのが前提なのに悪質業者は審査目的と称して勝手に連絡することがあります。
これは信用問題に発展する重大行為です。
⑤会社の実態が不透明(住所・法人名・代表者が怪しい)
以下のような場合は要注意
- 住所がバーチャルオフィスのみ
- 会社情報が検索しても出てこない
- 電話番号が携帯番号だけ
- 代表者の情報に不審点が多い
信頼できる会社は情報開示が明確です。
⑥異常に審査が甘い
売掛金の審査をせずに「即決で○○万円貸します!」「売掛先を確認しません!」などと案内してくる業者は、ファクタリングではなく違法貸付の可能性が高いです。
⑦入金後に追加の支払いを要求する
契約後に突然
- 書類不備の名目で追加請求
- 清算金の名目で二重請求
- 売掛先への請求代行費用
など事前説明のない請求をしてくる業者は完全に悪質です。
2.安全なファクタリング会社の見分け方
①手数料が明確で相場内か
明確な範囲(例:5~20%)を示し、契約前にしっかり見積りを提示する会社は安心です。
②契約書の内容が透明か
必ずチェックしたいポイントは
- ノンリコース(償還請求権なし)と明記されているか
- 手数料の根拠・計算方法
- 売掛先との関係がどう変わるか
- 追加費用はあるか
契約書を出さない業者は即NGです。
③会社情報が明確で実在するか
信頼できる会社は
- 物理オフィスが存在
- 固定電話番号
- 担当者名が明確
- 法人番号・登記情報が確認できる
など会社の実態がしっかりしています。
④売掛先への連絡ルールが明確
二者間であれば
- 売掛先には一切連絡しません
- 審査時も電話しません
と明言する必要があります。
三者間でも通知・同意のタイミングが透明であることが重要です。
⑤口コミ・第三者評価が良い
Google口コミ、SNS、法人評価サイトなどで「案件ごとの対応」「担当者の態度」「トラブルの有無」などを調べることで、悪質業者を避けやすくなります。
⑥審査プロセスが“正常”である
健全なファクタリング会社は必ず
- 売掛先の信用調査
- 請求書内容の確認
- 契約後の回収フロー説明
を行います。
審査が存在しない業者は疑うべきです。
3.悪質業者に引っかからないためのチェックリスト
- 契約前に以下を確認してください
- 手数料が相場とかけ離れていないか
- 契約書を必ずもらえているか
- ノンリコースかどうか明記されているか
- 売掛先に連絡しない旨が書かれているか(2者間の場合)
- 会社所在地・代表者が実在するか
- 審査が“正常な範囲”で行われているか
- 契約を急かしてこないか
これらを満たしていない場合は、その場で契約を中止して別の会社を探すべきです。
4.まとめ|良いファクタリング会社は「透明性・説明・適正手数料」が必ずある
悪質なファクタリング会社には共通する特徴があります。
- 手数料が不当
- 契約書が不透明
- 売掛先に勝手に連絡
- 審査が異常に甘い
- 実質的に貸金業
逆に信頼できる会社には次の特徴があります。
- 手数料が明確で適正
- 契約内容が丁寧に説明される
- 売掛先との関係を守る
- 契約プロセスが正常
- 会社情報がオープン
ファクタリングは適切に使えば非常に有効な資金調達手段です。
悪質業者を見極め、安全に活用することが事業を守る第一歩です。
