ファクタリングには大きく分けて「買取ファクタリング」 と 「保証型ファクタリング」 の2種類があります。
どちらも“売掛金の未回収リスクを軽減する”ためのサービスですが、仕組み・目的・メリットが大きく異なるため、違いを理解して選ばないと損をしてしまうこともあります。

本記事では、2つの違いをわかりやすく整理しどんな事業者に向いているのかを解説します。
1.まず結論|2つのファクタリングの違い
最初にざっくり比較すると、以下のようになります。
| 種類 | 買取ファクタリング | 保証型ファクタリング |
|---|---|---|
| 目的 | 売掛金の即時資金化 | 未回収リスクの保証 |
| 入金タイミング | 即日~数日 | 期日後(未回収時) |
| 資金化の早さ | 速い | 遅い |
| 手数料 | 高め | 低め |
| 倒産時の対応 | ノンリコースなら利用者負担なし | 未回収分を保証会社が肩代わり |
| 利用の用途 | 資金繰り改善 | リスクヘッジ |
| 向いている業種 | 幅広い | 大企業・安定取引先向け |
2.買取ファクタリングとは?
◆仕組み
売掛金(請求書)をファクタリング会社が買い取り、その代金を即日~数日で受け取れる資金調達方法です。
会社は売掛金を“現金に変えて”資金繰りを改善できます。
◆特徴
- 最短即日で現金化
- 借入ではない(負債にならない)
- 赤字・税金滞納中でも利用しやすい
- 売掛金があるほど使いやすい
- ノンリコースなら未回収リスクなし
◆こんな時に使う
- 明日までに資金が必要
- 支払いサイトが長く資金繰りが苦しい
- 給与や仕入れの支払いが迫っている
- 銀行融資が間に合わない
短期的な資金繰り改善に最適なのが「買取ファクタリング」です。
3.保証型ファクタリングとは?
◆仕組み
売掛金の未回収リスクを“保証する”サービス。
資金化が目的ではなく、リスクヘッジが目的のファクタリング。
売掛先が倒産したり支払わなかった場合、保証会社が未回収分を支払います。
◆特徴
- 入金は売掛金の支払い期日後
- 代金が即日入るわけではない
- 手数料(保証料)は比較的安い
- 取引先との関係が安定している企業向け
◆こんな時に使う
- 売掛先の倒産リスクが心配
- 大口の取引先が多い
- 売上保証を強化したい
- 経理の不安を減らしたい
- リスク管理を目的とする企業に向いています
4.買取型と保証型の違いをより詳しく解説
①資金化のスピード
- 買取:すぐに現金が手に入る
- 保証:期日まで現金は入らない
資金繰り改善を目的とするなら 買取一択 です。
②手数料
- 買取型:ファクタリング会社がリスクを負うため高め
- 保証型:リスクが低いため安い(保険のようなイメージ)
③借入扱いかどうか
どちらも借入ではないため、財務上の負債になりません。
これは共通メリットです。
④倒産・支払い遅延時の対応
- 買取(ノンリコース):利用者が返済しなくてよい
- 保証型:保証会社が代わりに支払う
どちらも“未回収リスクを切り離せる”点は同じですが、買取型は「事前に現金化」、保証型は「トラブル発生後に保証」という違いがあります。
5.どちらを選ぶべき?ケース別のおすすめ
◆今すぐ資金が必要→買取ファクタリング
- 明日支払いがある
- 資金ショートの危機
- 売上の入金が2か月先
など短期の資金繰り目的なら買取型が最適。
◆売掛金の未回収が心配→保証型ファクタリング
- 大手企業との大口取引
- 売掛先の倒産リスクが読みづらい
- 取引額が大きい
などリスク管理が目的なら保証型が向いています。
6.まとめ|資金繰りなら“買取型”、リスク管理なら“保証型”
買取ファクタリングと保証型ファクタリングは、一見似ていますが目的がまったく異なります。
- 買取ファクタリング→資金繰り改善のための即日資金調達
- 保証型ファクタリング→売掛金の未回収リスクを補償するための保険的サービス
事業の状況に合わせて使い分けることで、資金繰りの安定とリスク対策を同時に実現できます。
