個人事業主にとって、売掛金の入金遅れは経営に直結する大きな問題です。
「報酬が2か月先まで入らない」「仕入れ・外注費の支払いが先に来る」といった状況は、資金繰りを圧迫し、事業の継続を不安にさせます。
そんなときに役立つのが ファクタリング(売掛金の早期資金化)です。
しかしサービスの特徴や手数料は大きく異なり、選び方を間違えると逆に損をしてしまうこともあります。

本記事では、個人事業主でも安心して利用できるファクタリングの選び方をわかりやすく解説します。
1.個人事業主でもファクタリングは利用できるのか?
結論:利用できます。
近年はフリーランス・一人親方向けの少額ファクタリングが増え「ITフリーランス」「デザイナー」「ライター」「建設業の一人親方」「軽貨物ドライバー」「介護・福祉の訪問系事業者」など幅広い個人事業主が利用しています。
審査では「事業者の財務状況」よりも 取引先(売掛先)の信用力 が重視されるため、赤字や設立間もない人でも使いやすい特徴があります。
2.個人事業主がファクタリングを選ぶポイント
①手数料の相場と料金体系を確認する
個人事業主向けファクタリングの手数料は5~20%前後と幅があります。
料金に差が出る理由は、「売掛先の信用力」「買取額の大小」「2者間か3者間か」「即日対応の有無」「少額取引の扱い」などによるものです。
「手数料◯~◯%」と幅を持たせている会社は、実際の提示を必ず確認 しましょう。
②2者間か3者間かを選ぶ
ファクタリングには2つの方式があります。
2者間ファクタリング
- 売掛先に知られず資金化できる
- 個人事業主が最も利用している方式
- 手数料はやや高め
3者間ファクタリング
- 売掛先の同意が必要
- 手数料が安い
- 売掛先との関係が良好なら最適
個人事業主の場合は 「取引先に知られたくない」 という理由で2者間を選ぶケースが多いです。
③少額案件に対応しているか
個人事業主の売掛金は、「3万円」「10万円」「20万円」など比較的小口になることもあります。
少額非対応の会社もあるため、「最低利用額」を必ずチェックすることが重要です。
④即日対応かどうか
資金繰りが厳しい時期は、即日現金化がメリットになります。
- 午前中の申し込みで当日入金
- 電話・オンライン完結
- 契約の電子化に対応
これらに対応している会社は、急ぎの時でも安心です。
⑤解約料や追加費用がないか
契約時に注意するポイント
- 初回見積もり後の追加手数料
- 書類取得費
- 解約金
- 毎月の固定費
などが後から発覚するケースもあります。
料金体系がシンプルであることが、個人事業主にとって大きなメリットになります。
⑥買取スピードと対応地域
地方の個人事業主でも、オンライン完結の会社を選べば問題ありません。
「47都道府県に対応」「Web面談で完結」「スマホ1台で契約可能」など、対応エリアの広さも比較ポイントになります。
⑦利用者の口コミ・サポート体制
リピーターが多い会社は、それだけ安心度が高いといえます。
チェックすべきは
- ネットの口コミ(特に悪い声)
- 対応スピード
- 担当者の説明が明確か
- 契約書や条件が丁寧か
- トラブル時の対応
小規模事業者は担当者との相性が成果に直結します。
3.どんな個人事業主がファクタリングと相性が良い?
以下のような事業者は特にメリットが大きいです。
- 売掛先の支払いサイトが長い人
- 外注費・仕入れが前払いの業種
- 軽貨物など、日々の運転資金が必要な業種
- 単月の売上が不安定な人
- 新規案件のために資金が必要な人
- 赤字や税金滞納で融資が通りづらい人
「売掛金はあるが、手元資金が足りない」状況に非常に相性の良い資金調達方法です。
4.ファクタリングの注意点
安心して使うために、以下は必ず確認しましょう。
- 過度に手数料が高い業者を避ける
- 契約前に売掛金の金額・入金日を確認
- 売掛先との信頼関係に悪影響が出ない方式を選ぶ
- 資金用途を明確にし、借り癖をつけない
- 毎月の利用はなるべく避け、スポット利用を基本にする
特に「常習化しない」ことが事業安定の鍵になります。
5.まとめ|個人事業主は“安全性と透明性”で選ぶべき
ファクタリングは、個人事業主にとって強力な資金調達手段です。
しかし業者ごとに条件が大きく異なるため、慎重に選ぶ必要があります。
- 手数料の透明性
- 2者間/3者間の選択
- 少額対応の有無
- 即日性
- 追加費用の有無
- サポート品質
- 口コミ
この7点を押さえておけば、失敗する可能性は大幅に減ります。
売掛金の早期資金化を賢く活用しながら、個人事業主として安定したキャッシュフローをつくり、新しいチャンスに積極的に挑戦できる環境を整えていきましょう。
